法人用のPCを選ぶ際、「なるべく安いものを」と考える方も多いでしょう。しかし、安すぎるPCは業務に支障をきたし、結果として会社の生産性低下や追加コストにつながります。
この記事では、法人向けPCが高い理由を解説します。そして業務に最適なおすすめモデルと少しでも安く調達する方法も紹介しますので、最後までご覧ください。
【結論】
法人PCは、「高耐久設計」「強固なセキュリティ」「手厚いサポート体制」など、業務での安心・安定を支える機能が求められるため、どうしても価格が高くなりがちです。会社に必要なスペックを適切に見極め、最適な法人PCを選ぶようにしましょう。
法人向けと個人向けPCの違いをまとめました。
項目 | 法人向けPC | 個人向けPC |
耐久性 | 高耐久設計。堅牢なボディ構造や温度変化に強い部品を採用し、長時間の稼働にも対応。 | 標準的な設計。一般的な家庭利用を想定し、過酷な環境には不向き。 |
セキュリティ | ハードウェア暗号化、セキュリティブート、生体認証、リモートワイプなどを標準搭載。 | 基本的なウイルス対策機能のみ。高度なセキュリティ機能は限定的。 |
サポート体制 | 専用サポート窓口あり。オンサイト修理や即時対応など、業務継続を重視した体制。 | 一般的なカスタマーサポート。対応に時間がかかる場合がある。 |
このように法人向けPCは、長時間の業務使用に耐える設計と充実したサポート・セキュリティ機能が特徴です。
法人向けPCはなぜ高いと言われるのでしょうか。安価なPCの問題点と比較して解説します。
観点 | 法人向けPCの特徴 | 安価なPCの問題点 | 価格差の理由 |
性能・部品の質 | 長時間使用に耐える冷却設計や電源制御、品質の高いSSD・メモリなどを採用。 | 長時間の使用で発熱により性能が低下しやすく、部品の耐久性や寿命も短い。 | 見た目のスペック以上に「安定性」と「長寿命」を備えており、その分コストが上乗せされる。 |
長期使用前提の設計 | 5年以上の使用を想定し、耐衝撃・耐温度変化設計。部品供給やドライバ対応も長期間サポートされる。 | 2〜3年の短期使用を前提。部品の供給も早期終了し、修理や互換性確保が難しくなることが多い。 | 長期的な運用とメンテナンス性を考慮した設計とサポートが価格に反映されている。 |
サポートと業務継続性 | 翌営業日対応や出張修理など、ダウンタイムを最小限に抑える専用サポート体制。セキュリティ更新やリモート管理機能も充実。 | 郵送修理のみで対応が遅く、サポート体制も限定的。セキュリティ対策機能も乏しい。 | トラブル時の業務損失を防ぐ“保険”としてのサポートが価格に含まれており、ビジネスの信頼性維持に貢献している。 |
法人向けPCは「高価」なのではなく、「ビジネスに必要な信頼性・耐久性・サポート体制」に見合った適正価格です。目先の価格だけでなく、長期的な運用コストや業務効率、リスク管理まで含めると法人PCの購入は必要経費と言えるでしょう。
会社でのPC選びでは、「どんな仕事に使うのか」によって、スペックや機能を決めることが大切です。実際の業務に合わせた最適な選択をすることで無駄な出費を避けることができるでしょう。
一般的なオフィス業務に使うPCでは、必要以上に高性能なものを選ぶ必要はありません。書類作成やメール・表計算・ウェブ閲覧といった基本的な作業がストレスなくできる性能があれば十分です。
しかし、あまりに低性能なPCを選ぶと日々の作業が遅くなり、生産性が大きく下がってしまいます。IntelのCore i5またはAMD Ryzen 5クラスのCPUと8GB以上のメモリを選ぶようにしましょう。ストレージはSSDがおすすめです。起動や読み書きが数倍速くなり、日々の業務効率が大きく向上します。
また、長時間のデスク作業では目の疲れを軽減するためにアンチグレア(非光沢)の画面を選ぶとより快適に作業ができるでしょう。
クリエイティブな仕事や専門的な技術業務では、パソコンの性能がそのまま「作業の速さ」や「仕上がりの質」に大きく影響します。
たとえば、グラフィックデザイン・CAD設計・動画編集などを行う場合には、パソコンに高い処理能力と大容量のメモリが必要です。もし性能が足りないPCを使ってしまうと、作業が遅くなってしまい、同じ仕事を終えるのに何倍もの時間がかかることもあります。それは結果的に、人件費や納期にも悪影響を与えてしまうでしょう。
こうした仕事では、Intel Core i7以上 や AMD Ryzen 7以上 といった高性能なCPUと、最低でも32GBのメモリがあると安心です。
リモートワークや営業などでは、持ち運びやすさとセキュリティを両立したパソコンが必要です。軽いだけでなく、移動中の衝撃に耐える頑丈さや、1日外出しても安心な10時間以上のバッテリー駆動時間があると良いでしょう。
重さは1.5kg以下が持ち運びに適していると言われています。また、外出先ではセキュリティリスクが高まるため、指紋認証や顔認証による安全なログイン・のぞき見防止機能・暗号化通信やVPN接続が重要です。これらの機能があることで、どこでも安心して業務が行えるでしょう。
おすすめの法人向けPCを5モデル厳選しました。
参考価格:164,800円(MacBook Air M4 13インチ メモリ:16GB SSD:256GB)
MacBookシリーズは初期費用こそ高めですが、長期的な安定性と高い生産性が評価されています。特にM1/M2/M3/M4チップ搭載モデルは、バッテリー持ちと性能の両立が優れており、外出の多い仕事に適しています。
持ち運びに最適なMacBook Airは軽量でありながら基本的なオフィス業務から軽いデザイン作業まで快適にこなせるでしょう。初期費用は15万円前後からと高めですが、5年以上の長期使用を考えると年間3万円程度の投資です。OSアップデートも長期間提供され、セキュリティ面でも安心です。
安いWindowsノートPCと比較すると2〜3倍の価格に感じますが、動作の安定性や長寿命を考慮すると、コスパに優れているでしょう。
参考価格:268,906円(ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition 14インチ メモリ:32GB SSD:1TB)
ThinkPadシリーズは丈夫さとキーボードの使いやすさで人気のモデルです。Xシリーズ・Tシリーズ・Pシリーズそれぞれに特徴があり、用途に応じた選択ができるでしょう。
ThinkPadの強みは、ビジネス現場での実績の多さによる信頼性です。日本市場向けにカスタマイズされたモデルは、日本語入力の快適さなども考慮されています。価格を抑えつつも仕事に必要な丈夫さと機能性を備えており、中小企業の標準PC選びに最適の1台といえるでしょう。
参考価格:126,500円(ProBook 465 G11 Notebook PC Ryzen 5 16インチ メモリ:32GB SSD:256GB)
HPのProBookシリーズは、法人向けに開発されたPCで、必要十分な機能としっかりした作りが特徴です。ポートも充実していて、さまざまな場面で活躍できるでしょう。
価格は8〜15万円程度と幅広く、仕事内容に合わせた選択が可能です。また、HP Sure Clickなどの独自セキュリティ機能により、メールやウェブ閲覧からのウイルス感染リスクを低減する仕組みも搭載されています。
参考価格:247,942円(Latitude 7350 ノートパソコン 13インチ メモリ:16GB SSD:512GB)
DellのLatitudeシリーズは、大企業向けの高性能ビジネスノートPCです。特に7000シリーズは薄型軽量で高性能、5000シリーズはコストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。
遠隔診断や故障予測機能を持つProSupportにより、故障を未然に防ぐ先回りのサポートが受けられるのが大きな特徴でしょう。また、Configuration Servicesを利用すれば、OSのカスタマイズやソフトのインストールなど、導入時の手間を減らすことも可能です。
参考価格:216,620円(Let’s note SR4 CF-SR4GDTCR 12.4インチ メモリ:16GB SSD:512GB)
Panasonicの「Let’s note」シリーズは高価格帯ながら、日本のビジネス環境に最適化された製品として人気です。SVシリーズは20万円前後からと高価ですが、圧倒的な丈夫さと信頼性、そして日本語環境での使いやすさが特徴です。
外回りの営業職など、移動が多く過酷な使用環境でのPC利用を想定している場合、Let’s noteの丈夫さは大きな強みとなるでしょう。落下や振動に強い設計は、PCの故障による業務停止リスクを大幅に減らします。5年以上使い続けられる耐久性を考えると、長期的には経済的な選択といえるでしょう。
法人PC導入時に気をつけたいポイントをまとめました。
項目 | 内容 | 注意点・ポイント |
OS・メモリ・ストレージ | 必要以上に高性能なCPUを選ばず、業務内容に合ったスペックを選定。メモリやストレージは拡張性を考慮。 | Core i5で十分な業務も多い。メモリは16GB以上・ストレージはSSDが推奨。 |
保証・サポート | 故障に備え、3〜5年の延長保証や訪問修理対応のサービスを検討。 | 対応時間・修理方法・代替機の有無を事前確認。 |
納期と初期設定 | 大量導入では納期が長くなる場合あり。初期設定はキッティングサービスで外注すると効率的。 | LenovoのCustom to OrderやDellのConfiguration Servicesなどの活用で、業務開始をスムーズに。 |
セキュリティ対策 | 外出先での使用やリモートワークでは指紋・顔認証、VPN、のぞき見防止機能などが効果的。 | 情報漏洩リスクを下げるため、物理的・ソフト的なセキュリティ機能を備えたモデルを選ぶ。 |
IT導入補助金の活用 | 中小企業がPCやITツールを導入する際、導入費用の一部が補助される可能性がある。 | 単なるPC購入では対象外の場合あり。業務効率化ツールとセットで導入を検討。申請は専門業者の支援を受けると安心。 |
法人PCの導入では、価格だけでなく「将来の拡張性」「サポート体制」「業務効率」など、多角的な視点での判断が大切です。賢く選択すれば、コストを抑えつつ業務の信頼性と生産性を大きく向上させることができるでしょう。
法人向けPCにレンタルサービスを提供している会社もあります。ここでは、法人向けPC導入時に購入かレンタルどちらが最適なのかを紹介します。
法人向けPCレンタルサービスとは、必要な期間だけパソコンを借りて業務に活用できるサービスです。
初期費用を抑えて導入でき、契約期間に応じて新品または整備済みPCが提供されます。月額料金にはサポートやメンテナンスが含まれることが多く、管理負担の軽減にもつながります。
PCレンタルの最大のメリットは、初期投資を抑えつつ最新機器を利用できる点です。特に以下のようなケースでレンタルがおすすめでしょう。
レンタルでは月額費用として計上できるため、会計上の負担が分散されます。また、故障対応や保守管理、使用後の適切な廃棄まで含めたサービスが提供されるケースが多く、総合的なコストを考えると購入よりお得になることもあるでしょう。
PRODIGレンタルは、法人向けPCのレンタルも行っています。レンタルが気になる法人様は、お気軽にお問い合わせください!!
仕事用PCの選択は、単なる「物を買う」という行為ではなく、会社の生産性と競争力を左右する重要な「投資」です。安いPCを選ぶことが必ずしもコスト削減にはならず、むしろ隠れたコストやリスクを増大させる可能性があることを理解しましょう。
適切なPCへの投資は、社員の業務効率向上、ストレス軽減、セキュリティリスクの低減など、多方面でプラスの効果をもたらします。こうした総合的な視点から判断することで、真に経済的なPC導入が実現できるでしょう。
また、短期プロジェクトや繁忙期の増員対応、起業直後で予算が限られている法人には、レンタルもおすすめです。
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